【学校法人海陽学園へ視察に行ってまいりました】

2020.02.15: 活動

こんにちは、高島平の内田けんいちろうです。先月末に愛知県にある海陽学園へ視察に行ってまいりました。

海陽学園は、学力と人間的強さを兼ね備えた人材を育成するため、全寮制の６年間にわたる中等教育を実践している学校です。

0.1 学校法人海陽学園
0.2
0.3 海陽学園の概要をご説明頂きました

1 規模、コンセプトに驚きました
- 1.1 「仲の良い子だけが集まっているわけではない」
- 1.2 「フロアマスター制度」

学校法人海陽学園

海陽学園では、学力と人間的強さを兼ね備えた人材を育成するために、新たな全寮制の中等教育学校として「建学の精神」を掲げ、この精神に則って6年間にわたる中等教育を実践している。

建学の精神「将来の日本を牽引する、明るく希望に満ちた人材の育成。」

本校は、生徒各人の天分を信じ、愛情を持って教育に当たります。生徒は、文明の創造に尽くした先人を敬い、自らも明るい未来の創造に参画します。

建学の精神1高潔で明朗闊達な人材の育成

・ハウス（寮）での生活を通じ、自由と規律の均衡のとれた生活習慣、独立心と協調性の涵養（かんよう）に努めます。

・信義、礼節を重んじ、奉仕の精神を養います。

建学の精神2 基礎学力の徹底した修得

・全ての基盤となる基礎学力の修得を徹底します。

・自由で創造的な思考力を涵養します。

建学の精神3 健全な身体、強靭な意志の涵養

・常に決断し、行動する姿勢を練成します。

建学の精神4 学問の楽しさを知る教養豊かな人材の育成

・学問の気高さに目覚め、学問を愛し楽しむ人材を育成します。

・豊かな教養・高い志・限りなき探求心を培います。

建学の精神5 日本の伝統・文化に立脚し、国際社会で活躍できる人材の育成

・日本の伝統・文化を心身の糧とし、国際社会で活躍する実力を養います。

・世界の多様な価値観を理解し、相互に敬意を払うことのできる幅広い人格を形成します。

総面積約130,000㎡、東京ドーム約2.8個分に相当する広大な敷地には、「生活の中にスクールがある」というコンセプトのもとに設計され、各施設がゆったりと配されています。全寮制のもと、基礎学力と人間力をバランスよく鍛える「全人教育」を実施しており、世界でも通用する総合的な力を身につけるために、基礎学力を徹底し、論理力、表現力を磨くなど、６年間をかけて才能の「中身」を伸ばしています。

教室では、日々の授業のなかで徹底して基礎学力を修得すると同時に、新しいことを学ぶ楽しさ、もっと知りたいという知的好奇心、自分で調べ考えようとする積極性を養う授業を行なっており、ハウス（寮）では、規則正しい共同生活を通じて、規律を学び、しだいに自分たちで考えて行動する力を身につけ、さまざまな場面でリーダーを経験します。ここで育んだ仲間との絆は、かけがえのない一生の財産となります。

出典：https://www.kaiyo.ac.jp/school/

海陽学園の概要をご説明頂きました

はじめに、校長の中島尚正様によるご挨拶がありました。

海陽学園海陽中等教育学校は全寮制で、通学する生徒は1人もいない。また現在、こういったスタイルの学校はほとんどない。全寮制の人材育成が、未来を担う人を育てるためには不可欠だと考えている。

まだ創立して間もない為、大学を卒業している生徒は4学年分くらいである。また、理系志望の学生が多いため、社会人となっているのはまだ300人くらいである。学校の真の評価は、「社会人としてどう活躍しているか？」だと考えているため、これからだと考えている。

全寮制の難しさはあるが、卒業生の社会人としての活躍を期待している。

ここ海陽学園は全寮制の学校なのですが、それが非常に徹底している。というか、規格外なんです。

こちら最寄りの駅が三河大塚駅

駅から車で5分、徒歩ならば21分。今回は自民党団での視察でしたので、皆さんと一緒にタクシーで向かいました。

そのタクシーの車内、運転手さんと話をすると、「このあたりは海陽学園を作るために埋め立てたんだよー」と。これには愕きました。

海陽学園の敷地内には800人全員が入れる食堂、教室棟、屋上プール（海が見える）、教職員宿舎（先生の7割が住んでいる）、保険棟、ハウス（寮）12棟、グラウンド（野球、アメフト、サッカー、陸上が同時に活動できる）、南側には海があります。

グラウンド

食堂

ハウス（寮）の勉強スペース

生徒はハウスと呼ばれる寮で生活しています、授業が終わった後、夜はハウスにて勉強することになります。ここでは自学を中心としているため、家庭教師のようなサポートはせず、あくまでも自分で立てた計画通りに進んでいるかのみチェックするそうです。

規模、コンセプトに驚きました

中・高の6年間を寮生活で過ごし、勉強する為に作られている海陽学園の環境は想像を超えるものでした。とにかく施設の規模が大きく、徹底した学習環境。きっと優秀な子供たちに育っていくのだろうなと感じました。

「仲の良い子だけが集まっているわけではない」

ハウスでは、「仲の良い子だけが集まっているわけではない」ということを最初に伝えるそうです。一見厳しい教えに聞こえますが、ここで生徒たちは、社会に出たら様々な人がいてその中で生きていかなければならないということを学ぶのです。

海陽中等教育学校には、言うならばそれぞれが地域で一番優秀といわれて育った子供達が集まっているため、最初のうちは揉め事が発生することがあるそうです。しかし、その状況を自分たちで話し合い解決することで、成長していくのです。

「フロアマスター制度」

特に自分が良いなと感じたのは、「フロアマスター」という制度です。フロアマスターは身近な社会人、お兄さん役としてハウス生活をバックアップしているのですが、協力企業から出向してくるそうです。また、今年度は、卒業生が協力企業へ就職し、フロアマスターとして戻ってきたそうです。

中高生の頃の身近な大人、年齢の近い社会人のお兄さんがいることは、勉強だけでなく生活の様々な相談に乗ってもらえるはずです。もちろん、相談できるのは一緒に暮らす寮の仲間ということもあるでしょう。生活する上で仲間と共に暮らすことが出来るということは、非常に素晴らしい経験だと思います。

板橋区ではこれからコミュニティスクール制度が始まります。今回の視察を持ち帰り活かして参りたいと思います。

活動報告

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