【議会のICT化及び情報公開にむけて検討しました】

こんばんは、高島平の内田けんいちろうです。

本日は、議会のICT化及び情報公開検討部会が開催されました。主な議題としては、議会にペーパーレス化環境を導入すべきかどうか。その効果、費用、使用ルールなど検討すべき項目は多岐にわたります。

第三回　議会のICT化及び情報公開検討部会

常々、ブログ等で記事にしていますが、現在、議会や委員会にはPC・タブレット等の電子機器を持ち込むことは認められておらず、毎回、紙資料が使われます。

その量はときに膨大なものとなり、会期中の「資料整理日」は非常に貴重で、重要な役割を担うことになります。

我々、区議会議員が自らの資料を管理するだけで大変なのですから、事務局の皆さんのご苦労は相当なものだと思います。さらには毎週火曜日、廃棄する紙と、再利用することが出来る紙を手作業で分別しているのです・・・

今回、質疑の中で分かった印象的な数字が、、、

議会で印刷される１年間の紙の枚数＝１１万５０００枚

白黒印刷ですし、利用する紙は再利用することもありますが、１枚あたり５円換算ですと５７５，０００円の印刷費が掛かります。

ときには印刷する必要が出てくるかもしれません、導入することで完全にこの費用がゼロになるわけではないでしょうが、印刷コストが圧縮されます。同時に、事務局が製本〜各議員に配布するまでの人的コストが無くなるでしょう。そして、廃棄する費用と人的コストが無くなります。

紙の資料を作るために起きる森林伐採だけでなく、資材運搬、製紙、印刷、廃棄、これらの過程で利用されるエネルギーを削減することが出来ます。

各議員が、いつでもどこでも同じ情報にアクセスできること、そして瞬時に見つけ出すことが出来ることは、議員・事務局の業務効率化に繋がり、より良い議会・よりよい議員活動につながるものと考えられます。

今回、検討部会において議題の中心になったのは導入にあたり掛かるコストでした。議員１人あたり月8,000円程度の費用が発生することが妥当なのか？ということです。

４年間で計算すると、

月8,000円×１２ヶ月×４年×４６議員＝１７６６万４０００円

となります。大雑把な計算です、機種の見直しや契約時の交渉によってコストダウンが図れるかもしれません。

やはりこの金額を見てしまうと「ちょっと待って」となってしまいます。

しかし私は、導入に向けて前向きに検討し、皆さんが納得できる道を見つける努力をすべきだと考えています。

人類がこれまでの進化の過程で、「限りある資源でより大きな効果」を生み出そうとした場合に取ってきた手段は、新しいエネルギーを見つけること。もしくは新しい道具を生み出すこと。です。

もちろんいつやるのか？ということも大切なことです。道具は普及が進むほど導入＆運用コストが下がっていきます。

では、いつその判断をするのかと問われれば、

現状の業務コストと置き換えたあとの業務コストを可能な限り比較し、判断する。

これに尽きるのだと思います。

ただ、議会である以上、目先のメリットデメリットだけで判断するべきではなく、未来を見据える必要もあると思っています。

これからもしっかりと議論をして参ります。