生後28日目。育児支援制度を調べて感じたこと。

2025.08.17: 出産・育児

7月19日に第一子が誕生してから、今日で28日。

この1か月は本当にあっという間で、毎日が新しい経験の連続でした。

日々の生活リズムは大きく変わり、夫婦で交代しながらの24時間体制。想像していた以上に濃密で、同時に「社会全体でどう支え合うか」という視点を強く意識させられる日々でした。

1 この1週間で進めたこと
2 怒涛のおむつ交換と夫婦の協力
3 外に出ざるを得ない日もある
4 板橋区の育児支援制度
5 産後ドゥーラという選択肢
6 制度を「実感」した1か月

この1週間で進めたこと

児童手当の案内が届き、マイナンバーカードの受け取りも済ませました。子どもが生まれると、こうした行政手続きが一気に増えます。普段は議会で制度をチェックする側にいる私ですが、利用者として手続きを進めると、改めてその分かりやすさや流れに自然と目が向きます。マイナンバーカードの特急発行には驚きました、本当にすぐに届いたので助かりました。

また、お宮参りの準備も始めました。神社に電話で予約を取り、記念写真については「はじめてのことだからきちんと残したい」と思い申込みしました。真夏の暑さは大敵ですので、子どもに負担がかからないよう短時間・コンパクトに動けるよう工程を組み立てました。

怒涛のおむつ交換と夫婦の協力

日常の育児は、休む暇がありません。おむつ交換は1日14〜15回ほど。昼夜問わず繰り返しで、体感的には「ずっと替えている」ような感覚になります。

我が家では祖父母には頼らず、妻と二人で協力しながらこの1か月を過ごしてきました。両親から「いつでも手伝うよ」と言ってもらっていますが、あえてお願いしていません。

その理由は、親に頼れない環境で子育てをされている方の現状を、自分たちなりに理解したいと思ったからです。核家族化が進むなかで、頼れる人がいない状況で子育てをする家庭は少なくありません。ましてシングルマザーやシングルファーザーの方々は、さらに過酷な環境で日々奮闘されています。

妻からは「育休が終わった後、どうなるのだろう」と不安の声も出ています。私自身は「自分は役に立っているのか」と考える瞬間がありつつ、どうすれば子育てと仕事を両立できる仕組みを作れるのか、日々思いを巡らせています。

外に出ざるを得ない日もある

とはいえ、家庭に専念するだけでは済まない場面もあります。来週には地域のふれあいサロンでのサックス演奏を半年ほど前から依頼されており、さらに閉会中の文教児童委員会にも出席するため、その日は一日中家を空けることになります。

こうした「どうしても不在になる時間」があるとき、どう支えてもらうかは大きな課題です。この日は母に手伝ってもらう予定ですが、すべての家庭が同じように祖父母の支援を得られるわけではありません。支援制度や地域の仕組みがいかに大切かを改めて感じます。

板橋区の育児支援制度

板橋区には「育児支援ヘルパー」という制度があります。

→ 育児支援ヘルパー事業（板橋区公式）

1時間あたり800〜900円で、簡単な家事や育児の補助をお願いできる仕組みです。

通常、東京都内でベビーシッターを依頼すると1時間2,000〜4,000円程度かかるため、非常に利用しやすい価格です。アメリカではベビーシッターの平均相場が1時間30ドルほどとのこと、さほど値段が変わらないにも関わらずベビーシッターの利用に馴染みがないのは、文化の違いでしょうか。

ただし、育児支援ヘルパーには1年間で70時間という上限があります。いざという時に頼れる制度である一方、長期的にどう補うかを考えておく必要があると感じました。

産後ドゥーラという選択肢

もうひとつの制度として「産後ドゥーラ」があります。

→ 産後ドゥーラ事業（板橋区公式）

出産から半年以内に利用でき、専門家による産後サポートを受けられる仕組みです。

しかし実際に調べてみると、人気の高い方はすでに10月まで予約が埋まっていました。我が家の場合、7月に生まれたので来年1月までが利用期限。必要なときに使えないとなれば、早めの情報提供があればもっと安心できたのではないかと感じました。

「使いたいときにすぐ使えるわけではない」という点は、多くの方にとって大切な情報です。支援の存在そのものは心強いのですが、制度の「使いやすさ」が整ってこそ、安心して育児に向き合えるのではないでしょうか。

制度を「実感」した1か月

この1か月を振り返ってみると、子育ての現場から改めて制度の重要性を実感しました。

制度が「あること」自体が支えになりますが、それが「どうすればすぐ使えるのか」「どの程度の制限があるのか」といった具体的な情報が、もっと分かりやすく伝わることで、子育て世代の安心感は大きく変わると感じます。

生後28日。怒涛の1か月を駆け抜けながら、育児支援のありがたさと課題の両方を肌で感じました。

これからも、自らの体験を通じて見えてきた課題を、地域や制度づくりの場につなげていきたいと思います。

活動報告

生後28日目。育児支援制度を調べて感じたこと。