長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参列しました

2019.08.10: 活動

こんにちは、高島平の内田けんいちろうです。

令和元年８月９日、長崎市の平和公園で開催された長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に板橋区議会の代表6名にて参列しました。

1 長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典
- 1.1 折り鶴。
2 平和祈念像
- 2.1 式次第
3 平和への誓いを聞いて
- 3.1 平和への誓い　全文

長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典

式典には板橋区議会を代表して、いしだ圭一郎議員、さかまき常行議員、石川すみえ議員、中妻じょうた議員。そして、自民党からは間中りんぺい議員と内田けんいちろうの６名で参列いたしました。

入り口には金属探知機が設置されており、入場チェックが行われています。

折り鶴。

式典会場に至る道には折り鶴が飾られていました。

非常に天気の良い日でしたが、日差しが強く、会場では凍らせたオシボリ、瞬間冷却材、水が配布されていました。他にもミスト噴射や氷の設置など、徹底した熱中症対策を取られていて、高齢者の方や小さなお子さんも多かったのですが安心して参列出来たのではないでしょうか。

平和祈念像

平和祈念像前に作られた会場には全国だけでなく世界中から人が集まり式典に参列されていました。

式次第

被爆者合唱
開式
原爆死没者名奉安
式辞
献水
献花
黙とう
長崎平和宣言
平和への誓い
児童合唱
来賓挨拶
合唱　千羽鶴
閉式

74年前の8月9日長崎に投下された原子爆弾は、1945年12月末までにおよそ7万4,000人の命を奪いました。式典は、午前10時40分から始まり、原爆が投下された11時2分に黙とうをささげました。

平和への誓いを聞いて

原爆死没者名簿登録者数は令和元年8月9日現在で、182,601人だそうです。

一瞬にして多くの人の命を奪い去った原爆は、今もなお多くの人の体と心を傷つけています。私は初めて式典に参列させていただきましたが、直接見聞きすることで今まで以上に強く心に響きました。

戦争をしてはならない。一日も早く世界から核兵器がなくなる日を心から願います。

最後に、被爆者代表山脇佳朗さんによる平和への誓い全文をご紹介いたします。

平和への誓い　全文

1945年8月、アメリカが広島・長崎に原爆を投下し、20数万人の命が奪われました。私は当時11歳、爆心地から約2キロの自宅で被爆しました。

母と4人の妹・弟は佐賀へ疎開していて、難を免れましたが、父は爆心地から500メートルの工場で爆死していました。

私たちは、兄弟3人で焼け残りの木片を集めて、焼け落ちた工場のそばで、父の遺体を荼毘に付しました。しかし、焼けていく父の遺体を見るに耐えられらず、燃え上がる炎を見ながら、その場を離れました。

翌日、遺骨を拾いに行きました。でも遺体は半焼けで、完全に焼けていたのは手足の一部だけでした。せめて頭の骨だけでも拾って帰ろうと兄がいい、火箸で触れたら、頭蓋骨は、石膏細工を崩すように割れ、白濁した半焼けの脳が流れ出したのです。

兄は悲鳴をあげて、火箸を捨てて逃げ出しました。私も、その後を追って逃げ出したのです。

私たちは、こんな状態で父の遺体を見捨ててしまいました。

原爆で、火葬場を破壊されたため、家族や身内を亡くした人々は、私たちと同じようい、無残な体験をしなければならなかったのです。

それだけではありません。かろうじて生き残った人々は、熱線による傷や、放射能による後遺症に悩まされながら、生きていかなければなりませんでした。

私たちは、原爆の被害を受けて20数年後、急性肝炎、腎炎を発症し、今も治療を続けています。さらに60数年後には、胃がんに侵され、2008年10年にガン抽出する手術を受けました。あの時私と一緒に行動した。兄と弟もがんに侵され、治療を続けています。

あれから74年、被爆者の私たちは、多くの方々と核兵器廃絶を訴え続けました。

また、60歳をすぎて、英語を独学で学び、2015年11月、長崎で開催された核防止会議では、世界の科学者に核兵器廃絶に力を貸してくださいと訴えました。

しかし、ロシア、アメリカの国々に、今もなお、1万3880発もの核兵器が保有されていると言われています。

さらにアメリカが、ロシアとの間に中距離核戦力に締結している、中距離核戦力全廃条約からの離脱を宣言し、執行しました。

2月には、トランプ政権になってから2回目の臨界内核実験がおこなったと報じられています。これは核兵器の廃絶を願う人々の期待を裏切る行為です。

被爆者は日を追うごとに亡くなっています。私は、この場を借りて、安倍総理にお願いしたい。被爆者が生きている間に、世界で唯一の被爆国として、あらゆる核保有国に核兵器を無くそうと働きかけてください。

この問題だけはアメリカに追従することなく、核兵器に関する全ての分野で、核兵器廃絶の毅然とした態度を示してください。もちろん、私も死ぬまで、核兵器廃絶を訴え続けます。

それが、74年前、広島長崎の原爆で失われた20数万の人の命。後遺症に苦しみながら生き残っている被爆者に報いる道だと思います。

私は、第二次世界大戦によって、310万人もの命を犠牲にした日本が、戦後に確立した「平和憲法」を守り続け、戦争や核兵器もない世界を実現する指導的な役割を果たせる国になってほしいと念願し「平和への誓い」といたします。

please rend us your strength to eliminate nuclear weapon from the face of the earth, and make sure that Nagasaki is the last place on the earth to suffer an atomic bombing. thank you.

2019年令和元年　8月9日　

被爆者代表　山脇佳朗さん

活動報告

長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参列しました