今日は自民党板橋総支部政策委員として、板橋区大山にある健康長寿医療センターを視察させていただきました。こちらの施設では、高齢者の健康増進、健康長寿の実現を目指し、高齢者の心身の特性に応じた医療の提供と研究が行われています。
健康推進センター
今回視察させていただいたのは、健康推進センターという施設。
こちらは病気や怪我をしているというわけではなく、「ちょっと体が痛いんだけど…」といった「高齢者の老化現象に伴う身体機能の虚弱な状態」=フレイルを解消し、健康になってもらうことを目的として運営されています。
中には体を動かすトレーニングルームなどがあり、利用者は無料で利用することができます。フレイルを解消することで高齢者の健康寿命を伸ばすことが可能となりQOLを向上させるし、医療費削減にも繋がってくるというわけです。
体を動かすことが出来なくても、、、OK!
先程のエリアにはサイクリングマシンやウエイトマシンがあり、体を動かすことが目的でしたが、お隣にあったのは「サウナ」。
体を動かすことが出来ない人でもこの設備を利用することで代謝を高め、フレイル解消に繋がるとのこと。はじめはサウナしか利用していなかった人が、お隣のトレーニング施設を利用するまでの健康的な体を手に入れたというケースもあるようです。
これまでの医療ですと「安静にしてください」「お大事に」といった、出来る限り動かさない「静」のイメージだったのですが、健康寿命を伸ばすためには「動」が必要で、それに真剣に取り組まれている医療施設が板橋にあるのは素晴らしいことです。
健康寿命の可視化
「フレイル」や「健康的な体」と言っても、それらははっきり目に見えるものではありません。そこでこちらでは「健康寿命いきいき検診」を開発。医科学的根拠に基づき、健康寿命に関する評価を行い、その結果を元に健康寿命の可視化をおこなっています。
このあたりは、自分もお手伝いしている「一般社団法人スポーツ能力発見協会」で行っている子どもたちのスポーツ能力測定と近いものがあると感じました。
きっと高齢者の方々もご自身の身体的な改善を感じることでより熱心に取り組むことに繋がるのではないでしょうか。
ちなみに、こちらの運動プログラム利用者の平均年齢は78歳、サウナ利用者の平均年齢は82歳だそうです。皆さん、お元気で素晴らしい!!
現在の課題としては利用希望者が多いものの、施設のキャパシティが追いついていないというところにあるようです。健康的な高齢者が増えたほうが間違いなく街は活気が出ます。そして今、若者だとしても必ず歳を重ねるのですから、健康寿命を伸ばすことはすべての世代に必要なことです。
私もしっかりと考え、取り組んでまいります。