【子育て10週目】「一人育児」の不安と、家族で探す解決策

🛏️ 親と赤ちゃんの睡眠環境づくり

これまでの10週間、私たちは24時間体制でどちらかが必ず起きて娘を見守るという暮らしを続けてきました。

そもそも「どちらかが起きているスタイル」を実験的に続けてきたのは、核家族化が進む中でもコストを抑えながら、最大限の安全を確保できる手段の一つを実証してみたい、という思いからでした。

ところが最近は夜にまとまって寝てくれるようになり、6時間以上続けて眠ることも増えてきました。

「これなら夫婦二人＋娘が同時に眠れるのでは？」と思い始めています。とはいえ、親が深く眠ってしまうリスクはゼロではありません。育休が終わったあとの生活を見据えて、リスクヘッジをしながら環境づくりを進めています。

これまでは寝室と娘のベッドを分け、親のどちらかが必ず起きてお世話していました。ベビーモニターはスマホやスマートウォッチと連携し、うつ伏せになりそうなときや危険な動きをしたときに通知が届くよう設定しています。

今後は「3人同時に眠る」スタイルへと移行する可能性があります。その場合でも通知機能は必須。親が深い眠りに入っても安全が確保できるよう、引き続き工夫を重ねていきたいと思います。

我が家は「できる限り夫婦だけで子育てをしてみよう」という方針で進めています。とはいえ、どうしても祖父母にお願いせざるを得ない場面が出てきます。

祖父母はとても協力的ですが、皆高齢でもあり、無理はさせられません。特に妻の母は遠方から来るため、電車代や体への負担も大きい。そこで「どれくらいのコストがかかるのか」を私たちの側で可視化し、無理のない範囲でお願いできるようにしました。

家族であっても、言いづらいこともあるかと思うので、こちらから先回りして整理し、配慮した形で伝えることを心がけています。

毎週の家族会議は、今のところしっかり機能していると感じます。基本的に私の悩みは事前に解決できていることが多いのですが、先日、疲れからイライラしてしまい、後から自己嫌悪に陥る出来事がありました。これまであまりなかったことなので、自分でも驚きました。

一方で、妻からは「一人で子どもを見て過ごしたときの不安」についての話がありました。

妻の不安は「一人で育児をしていると、何もできないまま時間が過ぎてしまうのではないか」というもの。実際、大抵の不安は事前の準備不足から生まれるものです。タスクを整理して優先順位をつければ、解決できることの方が多いはずです。

その場で聞いて一緒に考え、先送りせずに解決策を探すことが大切だと、あらためて感じました。

育児の中では、行事の準備も楽しみであると同時に、一つの大仕事でもあります。もうすぐ行う「お食い初め」については私がまずたたき台を作り、夫婦で改善して実行する流れに。

早めに動いておくことで、余計なストレスを抱えずに済むと実感しています。

夜間の育児体制
　24時間で対応できるのは、しっかりと育休が取れているパートナーがいることが大前提であり、加えて夜間に起きている側の体力が必須。さらに、万が一起きている親が眠ってしまうリスクをどう減らすかも課題。
　→ 家庭内の工夫だけでなく、機器や制度面での支援が必要。
核家族育児の限界
　祖父母のサポートは距離や体力面で限界があり、すべてを頼れるわけではない。支援を受けられるかどうかは環境によって大きく差が出る。
一人育児の不安
　準備不足からくる「不安」や「孤独感」を軽減する仕組みが乏しい。金銭的支援よりも、マネジメントしてくれる人（情報）が必要だと感じている。
行事負担の大きさ
　文化的に大切な行事であっても、準備の手間や費用が心理的負担になりやすい。こちらも同様に、マネジメントしてくれる人（情報）が必要だと感じている。

夜間育児のICT活用支援
　ベビーモニターやセンサー連携機器の導入を支援し、リスクを軽減しながら親も休める体制を社会として後押しする。
祖父母依存から地域支援へ
　祖父母の負担に頼りすぎないために、近隣の一時預かりや訪問型シッターを公的補助でサポート。距離や経済格差による支援の偏りをなくす。
「一人育児」の相談・伴走窓口
　自治体やオンラインで、24時間育児相談に応じられる仕組みを拡充。家事や育児タスクの優先順位づけも含めて伴走支援を提供する。
行事準備のサポート
　地域での合同開催やパッケージサービスの支援などを検討し、親の負担を減らしつつ文化を守る。

こうした提案は、私自身の家庭での「リアルな経験」から導かれたものです。

育児は一家庭の課題であると同時に、社会全体で支えるべきテーマだと実感しています。