生後21日目。助産師訪問で見えた「現場の声」と制度改善への想い

2025.08.10: 出産・育児

娘が生まれて、あっという間に3週間。
毎日、泣き声と小さな寝息に包まれながら、時間の流れが少し変わったような感覚があります。
授乳のたびに見せる表情、ふと力強く握ってくる小さな手。嬉しさも不安も、同じくらい押し寄せてくる日々です。

そんな中、今週はわが家に2回目の助産師さんの訪問がありました。
私は自分の立場を明かさず、不動産業をしている人という設定でお話しています。区議と名乗ると相手が気を使ってしまい、本音が出にくくなると思っているからです。

今回の訪問は朝9時。前夜から朝7時まで娘のお世話をしていた私は、ちょうど就寝中で直接お会いできませんでした。

「できるだけ早く産後ケアを」——現場からの切実な声

妻からの報告によると、印象的なやり取りがありました。

板橋区では、まず「新生児等・産婦訪問（乳児家庭全戸訪問）」を実施し、その後で「訪問型産後ケア事業」を受ける流れになっています。
しかし、助産師さんはこう話してくれたそうです。

「できるだけ早く産後ケア事業を受けてほしいんです」

産後ケアでは、授乳や沐浴の方法、子育ての仕方、産後の不安を解消する相談など、まさに最初の壁を乗り越えるための支援が受けられます。
ところが、新生児等・産婦訪問を終えてからとなると、どうしても時期が遅れてしまう——いちばん大変な時期に自ら産後ケア事業を受けようというお母さんが少ないそう——これが現場のはがゆさです。

私も、これは改善すべき課題だと感じます。
産後の数週間は、心身ともに最も負担が大きく、サポートの必要性が高い時期です。そのタイミングで迅速に支援を届ける体制こそ必要ではないでしょうか。

参考リンク：

ベビースケールにも見える「現場負担」

もう一つ、興味深いエピソードがありました。
助産師さんが持参していた乳児用体重計は、区から貸与される吊り下げ式のアナログタイプではなく、自腹で購入したTANITA製のベビースケールだったのです。

吊り下げ式は使いづらく、計測時に赤ちゃんも不安定になりやすいそうです。そこで助産師さんは、ご自身の負担と利用者の安心のために、高性能なデジタルタイプを持ち歩いているのだとか。

実は、わが家でも同じTANITAのベビースケールを愛用中です。母乳の量まで測れる精密さ、安定感、そして何より板橋区を代表する優良企業の製品という誇りがあります。
こうした製品を行政の標準装備にすることは、支援の質を一段上げることにつながるはずです。

参考リンク：

TANITA ベビースケール BD-815

父親の育休は「贅沢」ではなく「必須」

私の1日の流れは、ほぼ完全に娘中心です。
時間割にすると、こんな感じになります。

時間帯	内容
12:00	起床、昼食づくり
13:00〜15:30	家事全般
16:00	沐浴
16:30〜17:30	家事
18:00	買い物
18:30〜19:30	夕食づくり
20:00	入浴
21:00〜22:00	家事
22:00〜23:00	妻に就寝してもらう
23:00〜2:30	夜泣き対応、あやし、授乳補助
2:30〜6:00	メール返信、仕事、ミルク
6:00〜7:00	妻の起床とともに就寝

まだまだ娘の生活リズムは安定せず、予定通りにいかない毎日。
これを妻ひとりで担う「ワンオペ育児」だったら…と考えると、正直ぞっとします。

父親の育休は「余裕のある人の特権」ではなく、「家庭を守るための必要条件」です。
制度をもっと柔軟に、もっと使いやすくして、誰もが当たり前に子育てに参加できる社会をつくっていく——それが、今の私の生活から導き出される強い結論です。

子育ての現場には、制度の仕組みだけでは見えない課題や改善のヒントがたくさんあります。
今回の訪問でのやり取りは、その大切さを改めて教えてくれました。
現場の声を政策に反映し、実際の支援がもっと早く、もっと使いやすく届く板橋区を目指して、これからも取り組んでいきます。

活動報告

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